乳歯のむし歯を放置しないで!その理由と予防法
乳歯はやがて永久歯に生え変わるため、むし歯になっても「いずれ抜けるから」と放置してしまう方もいるかもしれません。しかし、乳歯のむし歯をそのままにしておくと、お子さまの口腔環境や永久歯の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、乳歯のむし歯の進行の特徴や、治療・予防の重要性についてお伝えします。
乳歯のむし歯は進行が早い
乳歯は永久歯と比べてエナメル質が薄く、象牙質もやわらかいため、むし歯が進行しやすいのが特徴です。初期のむし歯は白っぽく見えることがあり、気づきにくいため注意が必要です。
また、乳歯のむし歯を放置すると、むし歯が隣の歯に広がるだけでなく、次に生えてくる永久歯の形成や歯並びにも影響を及ぼす可能性があります。
乳歯のむし歯を放置するとどうなる?
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永久歯の形成に影響:乳歯の根の先で永久歯が作られるため、むし歯が進行すると永久歯が変色したり、形が悪くなったりすることがあります。
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歯並びの乱れ:乳歯が早く抜けてしまうと、隣の歯が移動し、本来の位置に永久歯が生えにくくなります。
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痛みや炎症のリスク:むし歯が神経まで進行すると、強い痛みを感じるだけでなく、歯の根に炎症が起こる可能性もあります。
乳歯のむし歯を予防する方法
1. 丁寧な歯磨きを習慣づける
お子さまが自分で磨けるようになっても、仕上げ磨きをして、奥歯や歯の隙間までしっかり磨けているか確認しましょう。
2. 定期的に歯科検診を受ける
歯科医院での定期検診を受けることで、むし歯の早期発見・早期治療が可能になります。
3. フッ素塗布を活用する
フッ素は歯の表面を強化し、むし歯を予防する効果があります。歯科医院でのフッ素塗布を定期的に受けると安心です。
4. シーラントを活用する
奥歯の溝にシーラント(歯科用のコーティング材)を塗ることで、汚れがたまりにくくなり、むし歯の予防につながります。
5. 食生活に気をつける
甘いお菓子やジュースを頻繁に摂取すると、むし歯のリスクが高まります。食事の時間を決め、だらだら食べる習慣を避けましょう。
まとめ
乳歯は永久歯の健康にも大きく関わるため、むし歯にならないよう予防することが大切です。お子さまの歯を守るために、毎日のケアと定期的な歯科受診を心がけましょう。