親知らずを抜いた後の注意点
親知らずの抜歯後の注意事項
親知らずの抜歯後は、適切なケアを行うことで傷口の治癒を早め、痛みや出血を最小限に抑えることができます。以下に、抜歯後に気をつけるべきポイントをまとめました。
1. 術後の出血について
- 圧迫止血を行う
抜歯後は、止血用のガーゼを30分ほどしっかり噛むことで、傷口を圧迫し止血します。この間に血餅(かさぶた)が形成され、出血が止まります。 - 出血が止まらない場合
30分経っても止まらない場合は、清潔なティッシュを丸めてさらに30分噛んで様子を見てください。それでも出血が続く場合は、速やかに歯科医院へ連絡してください。
2. 術後の痛みについて
- 痛み止めのタイミング
麻酔は3時間程度で切れるため、痛み止めは少し痛みを感じ始めたら早めに服用してください。効果が出るまでに約30分かかるため、本格的に痛くなる前の服用がおすすめです。 - 痛みのピーク
痛みのピークは術後24時間~3日程度とされていますが、個人差があります。痛みが長引いたり強くなった場合は歯科医院にご相談ください。
3. 喫煙・飲酒は控える
- アルコール
血行を促進し、傷口が塞がりにくくなるため、飲酒は避けてください。 - 喫煙
ニコチンにより血流が悪化し、傷の治癒が遅れる可能性があります。抜歯後はできるだけ喫煙を控えましょう。
4. 口を強くゆすがない
- 優しくうがいを心がける
強いうがいは、形成された血餅を流してしまい、傷口を保護する働きを妨げます。歯磨き後のうがいも含め、優しくゆすぐようにしてください。
5. 傷口を触らない
- 指や舌で触れない
傷口を触ると感染のリスクがあります。また、血餅を取ってしまうと、痛みの強いドライソケットを引き起こす可能性があるため注意してください。 - 血餅を汚れと勘違いしない
傷口に赤黒いゼリー状の血餅が見えることがありますが、汚れではありませんので絶対に取り除かないでください。
6. 激しい運動や血行を促進する行動を控える
- 控えるべき行動
激しい運動や長時間の入浴は、血流を促進し、出血や痛みの原因となるため避けましょう。軽い運動やシャワー程度であれば問題ありません。
7. 抜歯窩(抜歯した穴)について
- 治癒の経過
抜歯後にできた穴(抜歯窩)は、約1か月で歯ぐきが盛り上がり、気にならなくなります。 - 食べカスや汚れが溜まる場合
食べカスが気になる場合は、軽く口をゆすぐ程度で対応してください。強いうがいや爪楊枝で掻き出すのは避け、必要があれば歯科医院に相談してください。
親知らずの抜歯後は、これらのポイントに注意しながらケアを行うことで、回復を早めることができます。痛みや出血が続く場合は、早めに歯科医院に連絡し、適切な処置を受けるようにしましょう。